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航海日誌No.44 「宝物とは」


2012年7月1日

今日は生憎の雨だったが、予定通り午後からテントの下で宝物づくりを行った。
まずは、今までの港で生まれた宝物をテントの梁を使って空間全体にちりばめるように設置した。

宝物には、1つ1つに記憶があり、物語がある。
ただし、それはそれが生まれた瞬間の時間を共有する人にしか正確には読み解けない。
今日初めてその宝物を見る人にとっては、極端な話、ガラクタにしか見えないかもしれない。
それでもまずは見てもらう。そして、
「これってなに?」
の質問に対して、これは、どこそこの港のこんな人が、こんなことを考えてつくった宝物なんだよと説明をする。

宝物とはいったい何なのだろう?
価値とはいったい何なのだろう?

記憶や思い出を共有すれば、そこに落ちている石だって大切な宝物になる。
自分1人の宝物なら、自分でそれを気に入って、大事にできれば、すぐに作ることができる。
それを一緒にいる誰かに分かってもらえれば、2人にとっての宝物になる。
それがもっと増えていけば、多くの人にとっての宝物になる。

宝物が宝物であれるかどうかは、そのモノから物語を読み解けるかどうか、
そのモノから物語を感じ取れるかどうか、価値を見いだせるかどうかである。
なので、一見宝物に見えないものも宝物になり得る。
逆に宝のように見えても、誰の宝物でもないものもある。
ある意味全ては思い込みである。紙をプリントしたお金や金券なんかも、イメージを共有しているから、
約束を守っているから、その価値があるということになっているだけのことである。
同じルールや約束事を持たない場所や人との間では、それは、ただの紙切れでしかない。
重要なのは価値を共有できるかどうかである。

各港で宝物を受け取った我々は、その宝物の価値を、物語を、伝えるという役割がある。
伝わった時に、宝物は本当の宝物になる。

一日雨は弱くならなかったが、意外にもたくさんのひとが足を運んでくれ、宝物を見て、宝物を作っていってくれた。

明日も狼煙漁港に停泊予定。

 

 

(テキスト:五十嵐靖晃)

記録

日時 7月1日(日)19:00 天気
現在地 狼煙(狼煙地区)漁港 最高気温 25.2℃
緯度 37°31′560N 最低気温 22.4℃
経度 137°19′608E 湿度 71%
進行 停泊 風向 南南東
航海航路 停泊中 風速 3m/s
気圧 1002.9hPa
航行距離 0.0海里(0km) 波高 2.0m後1.5m
航行時速 0.0kt(0km/h) 降水量 8.0mm
出港時間 停泊中 日の出 4:35
入港時間 停泊中 日の入り 19:17
航海時間 0.0時間 満潮潮位 (1:35)34cm (10:59)44cm
船長 五十嵐 干潮潮位 (4:38)33cm (19:12)12cm
船員 森 喜多 随伴船 なし

 

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