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種は船スタッフ

種は船スタッフ について

事務局やTANeFUNe航海現場にいるスタッフが書いています。

phpto by Mari Satomura

『種は船 in さいたま:海から川へ 種のカタチの船がさいたまの水路をたどる』本日からです!!!

『種は船 in さいたま』がいよいよ本日よりスタートします!!!!
まずは第一弾!!
場所が若干わかりにくくなっておりおます。
詳しくは、さいたまトリエンナーレの『種は船』ページをごらんください。

【A    Tシャツに川の記憶を描くワークショップ&乗船体験】

荒川河川敷にTANeFUNeが立ち寄り、河岸で川の記憶をTシャツに描くワークショップと乗船体験を実施。ワークショップで描かれたTシャツや絵はお預かりして、Bの乗船ツアー(8月21日~23日)で訪れる「市(いち)」《river-T island》や東京夢の島マリーナで展示(9月上旬~10 月上旬予定)、さいたまトリエンナーレ2016で活用します。乗船体験では、停泊中のTANeFUNeへの乗船や短時間の荒川航行を予定しています。

ファシリテーター:日比野克彦、TANeFUNeクルー
※各回、開始30分前に開場します。予約不要、参加費無料。
※雨天決行、荒天中止

場所:
東京夢の島マリーナ・マリンセンター前プロムナード
8月17日(月)14:00〜16:00
東京夢の島マリーナ(東京都江東区)マリンセンター前プロムナード
[アクセス]新木場駅(東京メトロ有楽町線・JR京葉線・りんかい線)より徒歩15分

小松川リバーステーション
8月18日(火)10:00〜12:00
小松川リバーステーション(東京都江戸川区)
[アクセス]東大島駅(都営新宿線)より徒歩15分

堀切リバーステーション
8月18日(火)14:00〜16:00
堀切リバーステーション(東京都葛飾区)
[アクセス]堀切菖蒲園駅(京成本線)より徒歩13分

岩淵リバーステーション
8月19日(水)10:00〜12:00
岩淵リバーステーション(東京都北区)
[アクセス]赤羽岩淵駅(東京メトロ南北線)より徒歩15分

戸田リバーステーション
8月19日(水)14:00〜16:00
戸田リバーステーション(埼玉県戸田市)
[アクセス]戸田公園駅(JR埼京線)西口より下笹目行きバスで「氷川町三丁目」下車 徒歩13分

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8月30日までの予定はこちらから。

pohoto by Naoto Kita

【お知らせ】種は船プロジェクトinさいたま:海から川へ 種のカタチの船がさいたまの水路をたどる

ついに今年度のTANeFUNeイベントの詳細が公開されました。
2016年のさいたまトリエンナーレのプレイベントです。
その名も『種は船プロジェクトinさいたま:海から川へ 種のカタチの船がさいたまの水路をたどる』!!!
A~Dの4つの内容で行います。

★詳しくは、まず、さいたまトリエンナーレHP内のイベントページか、
コチラのチラシをご覧ください!!

<全体詳細>
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日時 :2015年8月17日(月)〜30日(日)
上記開催期間中、8月20(木)、24日(月)〜28日(金)の開催はなし
会場:荒川(東京湾河口〜さいたま市桜区)、元荒川(さいたま市岩槻区)

<全体内容>
A Tシャツに川の記憶を描くワークショップ&乗船体験
B TANeFUNe 荒川乗船ツアー@戸田リバーステーション river-T island
C 種は船プロジェクト関連トーク「さいたまの水路を巡って」
D TANeFUNe乗船体験

 

【A    Tシャツに川の記憶を描くワークショップ&乗船体験】

荒川河川敷にTANeFUNeが立ち寄り、河岸で川の記憶をTシャツに描くワークショップと乗船体験を実施。ワークショップで描かれたTシャツや絵はお預かりして、Bの乗船ツアー(8月21日~23日)で訪れる「市(いち)」《river-T island》や東京夢の島マリーナで展示(9月上旬~10 月上旬予定)、さいたまトリエンナーレ2016で活用します。乗船体験では、停泊中のTANeFUNeへの乗船や短時間の荒川航行を予定しています。

ファシリテーター:日比野克彦、TANeFUNeクルー
※各回、開始30分前に開場します。予約不要、参加費無料。
※雨天決行、荒天中止

場所:
東京夢の島マリーナ・マリンセンター前プロムナード
8月17日(月)14:00〜16:00
東京夢の島マリーナ(東京都江東区)マリンセンター前プロムナード
[アクセス]新木場駅(東京メトロ有楽町線・JR京葉線・りんかい線)より徒歩15分

小松川リバーステーション
8月18日(火)10:00〜12:00
小松川リバーステーション(東京都江戸川区)
[アクセス]東大島駅(都営新宿線)より徒歩15分

堀切リバーステーション
8月18日(火)14:00〜16:00
堀切リバーステーション(東京都葛飾区)
[アクセス]堀切菖蒲園駅(京成本線)より徒歩13分

岩淵リバーステーション
8月19日(水)10:00〜12:00
岩淵リバーステーション(東京都北区)
[アクセス]赤羽岩淵駅(東京メトロ南北線)より徒歩15分

戸田リバーステーション
8月19日(水)14:00〜16:00
戸田リバーステーション(埼玉県戸田市)
[アクセス]戸田公園駅(JR埼京線)西口より下笹目行きバスで「氷川町三丁目」下車 徒歩13分

 

【B   TANeFUNe荒川乗船ツアー@戸田リバーステーション】
river-T island

水先案内人・日比野克彦とともにTANeFUNeに乗って荒川の冒険ツアーへ出発。船でしか行けない荒川のとある場所に「市(イチ)」《river-T island》を出現させ、そこを訪ねる約2時間の運行です。船によって行われていたモノと人の移動と交流の場を創出します。

ツアースケジュール
8月21日(金) (1)10:45-12:30 (2) 15:45-17:30
8月22日(土) (3)10:00-11:45 (4)13:30-15:15 (5)15:45-17:30
8月23日(日) (6)10:00-11:45 (7)13:30-15:15
※事前申込制、参加費無料
※日によってツアー開始時間が異なります。ご注意ください。
※雨天決行・荒天中止(雨天の場合は、雨具をご持参ください)
※1ツアーの所要時間は、1時間45分を予定。

集合場所
戸田リバーステーション(埼玉県戸田市)
戸田公園駅(JR埼京線)西口より下笹目行きバスで「氷川町三丁目」下車徒歩13分

定員
各回3名(希望者多数の場合は、厳正なる抽選のうえ乗船者を決定します)
参加条件
・小学生以上の方(但し、小学生は、保護者の同伴が必要です)
・トリエンナーレの広報や記録等のため、皆さまの様子を撮影するご承諾
・下船後のインタビュー取材への協力や体験記の作成

※参加者には、「さいたまトリエンナーレ2016」と、「種は船プロジェクト」への応援・協力(広報、イベント参加等)をお願いすることがあります。

申込方法
往復はがきまたはEメールに、①郵便番号・住所 ②氏名(ふりがな) ③年齢 ④電話番号
⑤希望するツアー番号⑥参加希望人数(最大3名)を記入の上、下記へお送りください。

送付先
〒330−9588さいたま市浦和区常盤6-4-4 さいたまトリエンナーレ実行委員会事務局(さいたま市文化振興課トリエンナーレ係)宛
メール
bunka-shinko@city.saitama.lg.jp

申込〆切
8月7日(金)※往復はがきは当日消印有効。当選者には、8月17日(月)までにご連絡致します。

【C   種は船プロジェクト関連トーク「さいたまの水路を巡って」】

さいたまで活動する市民の皆さんや研究者をお招きし、川・水路の風景から、知られざる「さいたま」を浮かび上がらせるトークセッション。
「種は船プロジェクト」の来年の活動アイディアも語り合います。

日時
8月23日(日)17:00〜19:15

会場
さいたま市桜環境センター(さいたま市桜区新開4-2-1)2階さくらスクエア

定員
80名(当日先着順)。予約不要、参加費無料。

アクセス
[バス]武蔵浦和駅・西浦和駅より桜環境センター無料送迎バス
浦和駅西口・中浦和駅より志木駅東口行きバスで「櫃沼」下車徒歩約5分
[電車]JR武蔵野線西浦和駅下車 徒歩約15分
[車]新大宮バイパス側道田島交差点、大宮方面からは右折・東京方面からは左折し、
県道40号線に入り3つ目の信号を右折後、約100m先を左折。駐車場あり(約200台)

内容
一部:活動報告
日比野克彦(種は船プロジェクト・アーティスト)
中津原努(さいたま百景選定市民委員会事務局長)
二部:トークセッション
パネリスト:日比野克彦(種は船プロジェクト・アーティスト)×藤原悌子(NPO法人水のフォルム理事長)×深堀清隆(埼玉大学准教授)×芹沢高志(さいたまトリエンナーレ2016・ディレクター)
進行:森真理子(さいたまトリエンナーレ2016・プロジェクトディレクター)

 

【D   TANeFUNe乗船体験(8/29は元荒川和船まつり)】

元荒川の美しい風景の中で乗船体験。8月29日は城下町岩槻の舟運文化を今に甦らせる「元荒川和船まつり」(主催:元荒川和船まつり実行委員会)に参加し、屋形船とTANeFUNeが共演します。

日時
8月29日(土)、30日(日)10:00-16:00

会場
武蔵第六天神社周辺(さいたま市岩槻区)※受付はつきのき広場

アクセス
岩槻駅(東武野田線)より越谷駅方面行きバスで「大戸」下車徒歩4分

参加費
500円(8/29のみ)

ファシリテーター
TANeFUNeクルー
※8月29日のTANeFUNeへの乗船体験は、元荒川和船まつりへの参加が条件となります。
※川の水位によっては、乗船体験を中止し、内容を変更する場合があります。
※元荒川和船まつりは、8月29日が雨天の場合、8月30日に順延します。
ワークショップ、ツアーともに屋外での実施になります。水分補給などの熱中症対策をお願いいたします。
天候によって中止となる場合があります。中止の場合は、当日8時30分までにウェブサイトにてお知らせ致します。

★詳しくは、まず、さいたまトリエンナーレHP内のイベントページか、
コチラのチラシをご覧ください!!

 

【参加アーティストプロフィール』

日比野克彦(アーティスト)
1958年岐阜市生まれ。東京藝術大学大学院修了。各地で地域の人々と制作を行い、社会でアートが機能する仕組みを追求。受け手の力に光を当てるアートプロジェクトを展開する。主なアートプロジェクトとして、「明後日朝顔プロジェクト」「海底探査船美術館一昨日丸」「アジア代表日本」など。現在、東京藝術大学先端芸術表現科教授、日本サッカー協会理事。

TANeFUNeクルー
(喜多直人、中島佑太、菊池良太ほか)
全国各地に広がるこれまでの「種は船プロジェクト」ワークショップや航海を支えてきたメンバーから、今年は写真家の喜多直人と、アーティストの中島佑太、菊池良太がメインで参加。これまでのプロジェクトで積み重ねられてきた記憶とノウハウとともに、さいたまのプロジェクトを盛り上げます。
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主催 :さいたまトリエンナーレ実行委員会
後援:国土交通省荒川上流河川事務所、国土交通省荒川下流河川事務所、戸田市、東京都江東区、東京都北区、東京都葛飾区、東京都江戸川区、公益財団法人北区文化振興財団
助成:文化庁(平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業)
協力:埼玉南部漁業協同組合、元荒川和船まつり実行委員会、東京夢の島マリーナ

photo by Naoto Kita

TANeFUNe塩竈からさいたまへ!!!!

 

本TANeFUNeページは2013年の塩竈報以来更新をしていなかったのですが、、
実は(といってもTANeFUNeFBページをご覧の方はもちろんご存じでしょうが)、2014年も2代目船長喜多直人の下、塩竈により深く根を下ろし、多くの仲間に支えられながら、彼の地で「海からの視点」を思考し続けてきました。

そしてついに8月4日TANeFUNeはさいたま市に陸路で移動しました!!!

photo by Naoto Kita
photo by Naoto Kita
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photo by Mari Satomura
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来年2016年度開催予定の「さいたまトリエンナーレ」のプレイベント『種は船プロジェクトinさいたま:海から川へ 種のカタチの船がさいたまの水路をたどる』へ参加するためです。

それに先立ち、7月26日に『いってらっしゃい!TANeFUNe!』が塩竈市はマリンゲートで行われました。

photo by Naoto Kita

photo by Naoto Kita

塩竈での2年と2ヶ月を象徴するようなイベントになりました。
まさかの「THANK YOU!」TANeFUNeTシャツまで!!!
塩竈からの熱い魂を宝物として、次のさいたまへとつなげていきます。
当日の様子を2代目船長 喜多直人の文章(喜多直人の7月27日FBより引用)で。

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『いってらっしゃい!TANeFUNe!』

今思い出すだけでも目からアツい汗がだらだらと流れてくる。
昨日はそんなアツい一日でした。

2013年5月26日に浦戸諸島に突然姿を現してから2年と2ヶ月、「海からの視点」を掲げながらがむしゃらに活動して来た気がします。
塩竈を、浦戸諸島を知るために動くと必ず人に行き着き、その人達からの縁で知識の円が広がり、さまざまな立場の人から話しを聞く事でどんどんと立体化されていくし、気になるキーワードがいくつか立ち上がっていきました。

「湾」「歴史」「地形」。

TANeFUNeと日に日に増えていく塩竈の仲間達と共に過ごし「人」と交わったからこそたどり着いた言葉です。
そしてこれらをまとめる「つながり」があり「ひろがり」があります。

昨日7月26日はそれらがギュ〜〜っと詰まった本当に素敵なセレモニーとなりました。
みんなの記憶が込められた宝ものを頂き、塩竈の美味しいが集まり、塩竈のアツい男の空から地をつかむような式辞、みんなの想いが集まった贈る言葉、甲高〜〜い唄声の中でのサプライズTシャツ。
みんなからのあたたかいありがとうという気持ちを頂き、感謝感謝感謝であります。

あらためて塩竈のメンバーの濃さ、この仲間がいたからTANeFUNeが楽しく活動でき成長させてもらったんだと実感しました。
ここ塩竈からの素敵な追い風に乗って次ぎなる土地さいたまに胸を張って出航することができました。
きっと遠く舞鶴のみんなも喜んでくれていると思います。

いろんな時代の海の記憶、いろんな場所の水際の記憶をTANeFUNeは積み込み続けるので、ぜひ会いに来てください!
先ずはさいたまでお待ちしています!

出会ったみなさん本当にありがとうございました!

TANeFUNe二代目船長 喜多 直人

追伸、わたくし喜多は拠点を塩竈湾近辺に移しているのでとりあえず9月には戻って参ります!あらためてよろしくお願いします!
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Photo by Naoto Kita

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photo by Chisato Yadu

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photo by Naoto KIta

photo by Naoto KIta

photo by Naoto kita

photo by Naoto kita

上記の通り、2代目船長 喜多直人はさいたまでしばらくは船長をしてくれますが、
それ以降は塩竈を拠点に活動を継続していきます。
さいたまでは3代目船長が生まれることになります。
港を駆け巡るTANeFUNeの旅は、船長によってその味わいが変ります。
舞鶴から新潟での旅で初代船長五十嵐靖晃にしか作りだせなかったTANeFUNeの景色、塩竈で喜多直人にしか生み出せなかったTANeFUNeの景色のように、3代目もその人にしかできないTANeFUNeの景色を見せてくれるでしょう。
代を変えTANeFUNeは常にあらたな記憶を積み込んで進んできます。海の視点を愚直に続けていった先にどんな風景が見えてくるかはわかりませんが、それは今の社会において喫緊で必要なものだと思いたいのです。

どうぞ皆様今後ともなにとぞ応援よろしくお願いいたします!!!!

pohoto by Naoto Kita

pohoto by Naoto Kita

豊平豪(torindo)

「種」がもたらしたもの 日比野克彦×津川登昭 対談

「わからない」を許容していく時、「地域らしさ」が見えてくる

「つながる湾プロジェクト」は、松島湾に植えられた「TANeFUNe」という小さな種から芽を吹きました。
見知らぬ土地からやってきた風変わりな種と、戸惑いながらそれを育てた地元チーム。
その葛藤から生まれ、育まれようとしているものは何なのか。
「種」を各地に蒔き続ける日比野克彦さんと、
その種を受け入れ、松島湾岸にひとつながりの意識を育てたいと願う津川登昭さんに、語っていただきました。

日比野 津川さん、プロジェクトの最初に話をした時点では
「種は船」というプロジェクトを「請け負う」的な感覚でいたと言っていたよね。
そこから徐々に変わって「自分たちでやっていくんだ」と思ったっていう。
いろんなプロジェクトが世界中で同時進行してるわけだけど、
その中で少しずつキーワードが似ている、ポイントが近いプロジェクトがあって、
つながる湾プロジェクトのコンセプトに、「種は船」の「記憶をつなげていく」「港をつなげていく」「海からの視点で」

っていうキーワードがひっかかってきた。
じゃあどちらが主導権を握るのかとか、どちらが主役でっていうことではなく、
つながることによってそれがまた違うものに変容していくことで、
今後の展開になっていくと思うんですよ。
なので、「種は船」の成り立ちもそうなんだけど、先のことはわからなくて。
でもわからないということを許容して進んでいくことの決意というか、そこの面白さがあるよね。

「種は船」のプロジェクトでいけば、2012 年に東に向けて舞鶴を出航して、
16年後に西の海からTANeFUNe が帰ってくる姿を
舞鶴チームやタネフネチームはイメージしているけど、途中は見えていない。
逆にそれが、計画的に来年はどこに行って次はどこに行って、
ってばちっと計画を立てると、きっと「請け負う」ことになっちゃうと思うのね。
舞鶴行く前に十和田よろしく、瀬戸内よろしく、鹿児島よろしく、みたいなことになっちゃうと、
任務を果たすみたいになっちゃって、1+1が1のままで終わっちゃうから。
予期できない変化が起こって広がっていくのが魅力であり、
そこを引き受けるっていうのが大事かなと思う。

interview01_01
津川 今だから言えることなんですけど、始まった時はよくわからなかったというのが正直なところで。
やりながら気持ちが変化していったわけですけど、
その変化の仕方というのにもしかしたら「この地域らしさ」が潜んでいるような気がします。自分が実験台になって格闘することで、
自分もこの地域の人間だということをあらためて認識できた気がします。
メンバーそれぞれで捉え方が違うと思いますが、
間違いなく言えるのは、スタートした時点では誤解してましたね。
「何をこなせばいいんだ?」みたいな。
なので、事例というか、今までのタネフネの実例を求めてました。でもそうじゃないよなと。最初は本当にわけわからなかったし、「逃げようかな」みたいな(笑)
interview01_02
日比野 いきなり船がやってきちゃったからね。
どかーんととんでもない大きさでね。
ガレージに置いとけ!みたいな(笑)モノが来ちゃったからね。
津川 最終的にはプログラムがまとまって分かりやすくなってますけど、
ここにいたるまですごく大変でしたね。
ただ話し合いは、定期的にみんなで集まってほんとに夜中まで話しましたね。
無駄になったアイディアもたくさんあって。「タネフネをどうする?」「つなぐってなんだろう?」とか、自分らで考え抜いて、なんとなく光が見え始めて、それをモノにしてきた。
途中から自分らの問題になったんですよ。
勉強会にしても、最初はタネフネがいるからやるって言ってたんですけど、
途中からタネフネはどうでもいいやってなって。
タネフネがなければ勉強会も無かったと思うんですけど、
タネフネ関係なくやる、っていう感じになった時に自信持って「ああこれだ」って言えましたよね。
彩ちゃん(※1)も最初すごく戸惑ってて。

被災した島に自分が理解しきれていない「アート」を持ち込むことに
ものすごく責任を感じてしまっていたみたいです。
島というのがどういう場所かも理解できていなかったですし。
でも恐る恐るでもやってみたことで、この湾にとっての島の存在の大きさや、
文化的な意味を感じることができて、自分なりの活動に展開できている。
成長させてもらったなと。
なので今後やりたいことの一つは、
同じようにタネフネが来て、ビビって、どうする?逃げる?やる?とかって感じで
悩み抜いた地域との交流ですね。
自分なりの悩み方をすることで、自分の中に潜在的にある、
遺伝子の中に眠っているような歴史を掘り起こせると思うんで、
それを経験した人と交流したいですね。

interview01_03
「湾」と「島」と「人」
日比野 TANeFUNe が最初来た時には、
「湾」というよりは浦戸諸島をステージにするということを言っていたけれど、
実際は塩釜という大きな港を拠点にして4つの島を周ることになった。
塩釜湾のこの立地条件というか、湾と島の関係っていうのは相当特異な、稀な状況だと思うんですよね。
湾は島が無くても湾なんだけど、島々が無かったら「湾」ということを意識できたかというと
きっと違うと思うし、塩釜を母港として浦戸諸島と行き来しながら島々を巡るっていうのが特徴的だった。
津川 他には無いこの湾の特徴だと思います。
島が多いのもそうだし、土砂を運ぶ川が無かったので縄文時代から同じ湾の形を保っている。
自然条件があって地形があって、人間がそこでどう暮らしたかによってたまたまこの湾ができてる。
僕はどっちも大事だと思ってるんですよ、こっち側と島側と。
島がなくても湾なんですけど、この地域のこの湾には成りえなかったし、
やっぱりこれは丸ごとセットで、外すことができない必要な素材なんですよ。
だからタネフネが来た時に「島に行きたい」というのを聞いて、僕は最初に街の方を紹介した。
両方知った上でここを行き来しないと、たぶん本当の島を知ることもなかったのかなという気がします。
日比野 島の人たちはこのプロジェクトをどう思っているのかも気になるところだよね。
津川 島の人たちってお年寄りが多くて、違う表現をして伝えないと伝わらないと思うんで、
そこが課題かなという気はしますね。あと、いずれ島に住むであろう人たち、住みたいと言っている若い人たちがいるんですけど、
彼らが「つながる湾」を意識してくれるといい。
僕は、塩釜の人や、七ヶ浜や多賀城といった同じ松島湾の沿岸に住む人たちと
定期的に飲み会をしているんですけど、
話をすると、湾構想って誰も否定しないですよね。
だからやっぱり必要なのかなっていう根拠の無い自信はあるんですよ。
最初に構想した時に、行政の人に「湾でブランディングしたいんです」って言ったら、
「他の地域のことはやりにくいんだよ」と言われました。
だったら自分らがやればいいやと思って同世代のつながりをまず作っちゃえと。
そしたら今、行政の人とも連携できているし。
行政にやってやってって言うばっかりじゃダメなんだと気付きました。
民間と行政はポジションが違うんで、役割を考えながら共通する部分を育てていくことが必要かなって。
interview01_04
「つながる湾」が生み出せるもの
日比野 チームwan 勉強会がプロジェクトのエンジンみたいな部分があるじゃないですか。
ここで培っていったものを実行していくみたいな。
牡蠣の養殖に使う道具をホタテの貝の代わりにチタンで作ろうとしてるおじさんがいたりとか、
日和山と縛り地蔵がセットであるのは全国でも寒風沢島ぐらいしかないという話があったけど、
そういう、島の持っている魅力がまだまだどっさりあるような気がするんですよ。
それを見つけて、そこから何か次のプロジェクトを生み出していく。
アート的なつながりっていう見えないものだけじゃなく、
実際に生活の糧になるような産業になっていくとか、雇用を生むようなものになっていったりすると、
それがもう一つの魅力になりますよね。それはこれからの地域アートの課題なんだとも思うけど。アートプロジェクトならではの社会の中でのポジションもあって、
収入もあって、ちゃんと生活がしていけるような。
「水際」での陸上と水上の文化の新しい混ざり方も創れるんじゃないかと思う。
「塩釜じゃないと生まれてこなかったね、あの発想は」みないなものを生み出せると思うんだよね。
津川さんが松島湾、塩釜湾のために、浦戸諸島のためにと考えることが、
結果的に新しい価値観、新しい社会の仕組みを作るぐらいのものになる可能性はあると思う。
それぐらいのことを勉強会だとか、実際のプロジェクトとかの中でやっていけるといいよね。
津川 地域のことを深く掘り下げて自分らで楽しんで、他の地域の人に自慢していきたい。
それを継続していくためには、熱い想いと経済の循環の両方が必要なんだと思います。
そして、何よりも湾でつながることが、新しい力を生むんだと信じています。
interview01_05
(2013年12月7日/ふれあいエスプ塩竈)※1 彩ちゃん … ビルドフル―ガス代表の高田彩。地元チームとして、津川氏らとともに「つながる湾プロジェクト」を運営している。※2 日和山と縛り地蔵 … 港近くの小高い山を「日和山」と名付けた例は全国に存在し船乗りが山頂に登り天候を見定めたと言われる。「縛り地蔵」は、男たちを島に留めるために女性が地蔵を縛り、天を怒らせようとする「逆風信仰」の対象となった地蔵。
津川登昭
 (一般社団法人チガノウラカゼコミュニティ理事長)
 塩釜市生まれ、多賀城市在住。仙台市の広告会社に所属し「純米酒BAR」「せんコン」などをプロデュース。
 震災後、湾の恵みで営むこの地域は全て兄弟であると感じ、湾コミュニティによる新しい力を生むために一般社団法人チガノウラカゼコミュニティを発足。
「製塩文化を伝える」「湾の産品を売る」「湾コミュニティの拠点としての湾の駅構想」を提唱している

つながる湾プロジェクト ドキュメントブック「海辺の記憶をたどる旅」より

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TANeFUNe展〜塩釜・南三陸(宮城)編 @京都府舞鶴市

《TANeFUNe展〜塩釜・南三陸(宮城)編》
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日時:2014年1月25日(土) 10:00〜16:30
26日(日)  10:00〜16:30
会場:八島アートポート
(京都府舞鶴市浜615/八島通り四条西入る)
※入場無料
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昨年夏の宮城県塩釜市と南三陸町で行った
活動紹介と作品展示を、京都府舞鶴市にて、
二日間限定で開催いたします!!

塩釜市・浦戸諸島を中心に約ひと月の間行った
「TANeFUNeカフェ」で集められた
”宝物”(TANeFUNeのある風景を描いたスケッチや
出会った方々からいただいたモノなど)
約50点の展示に加え、TANeFUNe船長を務めた
喜多直人さんによる写真展示も行いますっ☆

2012年に舞鶴から新潟までの航海を終え、
2013年には太平洋へと渡った
TANeFUNeの記憶の旅の軌跡をぜひご覧ください!!

 

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